9月7日 起床時は、いつものように霧で周囲の景色は見えないが朝食を食べ終わる頃には綺麗にマナスル・ノースの姿が見えた。ネパールの天気はあっという間に変化する。BC生活1日目から素晴らしいマナスル・ノースの頂きが見えた事は幸先が良いと感じた。そしてマナスル・ノースを眺めながら今回のガイドのAnupさんにキャンプ1からキャンプ4までの場所とルートを教えてもらった。マナスルは、マナスル・ノースの後ろ側にあるので見る事は出来ない。最初、私はマナスル・ノースがマナスルだと勘違いしていた。そして、午後からは、エベレストの時にはゴーグルが曇って見えにくく大変困ったので、Anupさんが早々に酸素マスクの当て方とゴーグルの装着の仕方をチェックしてくれた。今回のAnupさんはインターナショナルガイドで、ゴーグルの曇りの経験が豊富だ。酸素マスクの装着の仕方や細かい事を教えてくれた。それと同今回は最新のゴーグルをネパールで購入した。どうかゴーグルが曇りませんように祈るばかりだ。
9月8日 高所用の装備のチェックをガイドと一緒にした。高所用登山靴、クランポン、ギア、ダウンスーツ、シュラフ、エアーマット、手袋や靴下などは種類や枚数までチェックしてくれた。他にもインナー、肌着、ゴアテックスのアウターとズボン、帽子、キャップ、ヘルメット、高所の食事、etc細かい事までチェックしてくれた。そして、私が気になっていたネパールのガイドの荷物。コンパクトだがいつも色んな物を持ってきている。インターナショナルガイドが高所に持参する装備を見せて欲しいと頼んだところ快く応じてくれたので見せて貰った。
マナスルBCでは、結構若いネパールの女性が大きな荷物を背負って上がってくる。エベレストでは余りない光景だ。BCの標高がマナスルの方が低いからなのか?分からないが、でもこの辺りの女性は体力が強いのだと思う。
9月9日 「ミユキ、山が綺麗だよ」とコックのダンさんの声で目覚めた。テントから出てみると360度の絶景が広がっていた。曇ひとつない素晴らしい景色だった。空気も澄んでいるのか遥か彼方まで見えた。そして、雲海が広がりGanash II(7118m)、Ganash VI(6908m)、そして小さくランタンリルも見えた。朝日がゆっくりと上がってくる。最高の景色に何回もカメラのシャッターを押した。今日はPuja(祈り)の日だ。どうかこの天気が続きますようにと祈った。この日、BCでは朝からPujaが色んなテントで予定されていてラマ僧は忙しそうだ。私達は、13:15~14:40の間Pujaを行った。雨も降らず風もなく良かった。私は、真剣に何回も手を合わせ登頂祈願と安全祈願をした。